CONTENTS.

診療のご案内

  1. ホーム >
  2. 診療のご案内

耳鼻科診療

耳鼻科は、耳、鼻、喉、首の病気や症状を診察・治療する診療科です。中耳炎や副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、喉の痛み、声のかすれなどを対象に、専用機器を使った検査や治療を行います。症状が続く場合は、悪化を防ぐため早めの受診をおすすめします。お気軽にご相談ください。

はなの病気・症状

鼻の病気には、鼻詰まりや鼻水、匂いを感じにくくなるなどの症状があります。風邪やアレルギー性鼻炎、副鼻腔炎(蓄膿症)などが一般的で、頭痛や顔の痛みを伴うこともあります。これらの症状が長引いたり、強い不快感がある場合は、早めに医師に相談してください。

鼻に現れる主な症状
鼻に現れる主な症状
  • 鼻づまり
  • 鼻水
  • くしゃみ
  • 嗅覚障害、味覚障害
  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 鼻血
  • くさいにおいがする
  • 後鼻漏
  • 顔面痛

発熱がある場合は、受付時に必ず申し出てください。
また、顔面の強い痛みや強い頭痛、目の見えにくさがある場合、早急にご相談ください。

アレルギー性鼻炎
アレルギー性鼻炎

花粉やハウスダスト、動物の毛などのアレルゲンが鼻の粘膜に反応して炎症を起こす病気です。季節的なもの(季節性アレルギー性鼻炎)と、一年を通じて起こるもの(通年性アレルギー性鼻炎)があります。くしゃみや鼻水、鼻づまりが主な症状で、日常生活に支障をきたすこともあります。
お薬での治療で効果が不十分な場合は、手術での治療が必要となります。

難治性副鼻腔炎
難治性副鼻腔炎

通常の副鼻腔炎と異なり、抗生物質や点鼻薬などの一般的な治療では改善しにくく、長期間にわたり鼻づまりや黄色や緑色の鼻水、顔の圧迫感、嗅覚の低下などの症状が続く病気です。原因として、アレルギーや好酸球性炎症、鼻の構造的な問題(鼻中隔弯曲症やポリープ)などが関与している場合が多く、通常の治療では効果が不十分なため、内視鏡手術など専門的な治療が必要となります。

鼻腔形態異常(鼻中隔弯曲症)
鼻腔形態異常(鼻中隔弯曲症)

鼻中隔湾曲症:鼻の穴を左右に隔てる鼻中隔が強く曲がっている状態です。成人の約80〜90%にみられ、無症状の場合もありますが、鼻づまりや口呼吸、いびき、頭痛、嗅覚障害、鼻出血などの症状を引き起こすことがあります。
鼻腔形態異常の診断にはCT検査などを行うことができます。症状が深刻な場合は日帰り手術を選択することも可能です。

嗅覚障害
嗅覚障害

嗅覚障害(嗅覚不全)とは、嗅覚(匂いを感じる能力)が正常に機能しなくなる状態を指します。匂いが変わって感じられたり、逆に通常の匂いが非常に強く感じられることもあります。通常は年齢とともに嗅覚が低下することがありますが、風邪などの感染症の後遺症として出現することがあります。

みみの病気・症状

耳の病気には、外耳、中耳、内耳のそれぞれに起こるさまざまな症状があります。例えば、外耳では耳垢や炎症、異物が原因で耳が詰まった感じや痛みが生じることがあります。中耳では、中耳炎で聞こえづらくなることがあり、特に子どもに多く見られます。
内耳の病気は、突発性難聴やメニエール病などがあり、聞こえづらさだけでなく、耳鳴りやめまいが伴うことがあります。また、加齢とともに音を感じる神経の働きが弱まり、聞こえづらさを感じるようになってきます。
耳の病気は放置すると症状が悪化したり、生活に支障をきたすことがあるため、気になる症状があれば早めに医師に相談してください。

耳に現れる主な症状
耳に現れる主な症状
  • 痛み
  • 耳垂れ
  • 聞こえにくい
  • 顔面神経麻痺
  • 耳鳴り
  • 耳が詰まる
  • めまい、平衡感覚異常

急激に出現した耳の聞こえくさがあれば、早急にご相談ください。
また、強いめまいのほかに、手足が動かしにくい、しゃべりにくいといった症状が伴っている場合も、早急にご相談ください。

のど・くびの病気・症状

喉や首の病気には、いくつかの症状があります。喉が痛い、声がかすれる、飲み込みにくい場合は、風邪や扁桃炎、咽頭炎が原因のことが多いです。首が腫れたり、しこりができたりする場合は、リンパ節の腫れや甲状腺の異常が関係していることがあります。まれに腫瘍が原因の場合もあります。気になる症状が続くときは、早めに医師に相談してください。

喉・首に現れる主な症状
喉・首に現れる主な症状
  • 痛み
  • 違和感、異物感
  • 声がかすれる(声枯れ)
  • 咳、たん
  • 痰に血が混じる
  • 飲みにくい、飲み込めない
  • いびき
  • 甲状腺のはれ

発熱がある場合は、受付時に必ず申し出てください。
また、強い呼吸困難感、飲み込みにくさが伴っている場合は、早急にご相談ください。

気道・アレルギー診療

耳鼻科と呼吸器診療は密接に関連しており、鼻や喉などの症状が呼吸器の病気と関係することが多々あります。鼻や喉は呼吸の通り道であり、これらの部位に問題が生じると、気管や肺などの下気道にも影響を及ぼす可能性があります。耳鼻科では、鼻や喉の症状を診察し、必要に応じて呼吸器科と連携して気管や肺の状態を確認します。例えば、長引く咳や痰、呼吸が苦しいといった症状がある場合、耳鼻科の診察と呼吸器診療の両方が必要になることがあります。
当院では呼吸器専門医(非常勤)と連携することで、よりスピーディな治療をすることができ、患者さんは複数のクリニックを掛け持ちする必要はありません。

呼吸器科と連携
耳鼻咽喉科の領域 呼吸器科の領域
鼻づまりや副鼻腔炎 鼻づまりが続くと口呼吸になり、気道が乾燥し、咳や気管支の炎症を引き起こすことがあります。また、難治性の副鼻腔炎(好酸球性副鼻腔炎)では、気管支喘息を合併することが大変多いです。
喉の炎症(咽頭炎・扁桃炎) 細菌やウイルスによる炎症が気管に波及し、気管支炎や肺炎を発症することがあります。
アレルギー性鼻炎 アレルギーが鼻や喉を刺激するだけでなく、気管支喘息の悪化につながることがあります。
睡眠時無呼吸症候群 鼻づまりや喉の異常が原因で、呼吸が一時的に止まる状態が呼吸器に負担をかけます。

舌下免疫療法

舌下免疫療法は、アレルギーの原因となる物質(アレルゲン)を少量ずつ体に慣れさせていく治療法です。スギ花粉やダニアレルギーが対象で、専用の薬を舌の下に含んで一定時間保持し、体にアレルゲンを少しずつ取り込ませます。これを毎日続けることで、体がアレルゲンに対して過剰に反応しなくなり、症状の軽減や根本的な改善が期待できます。

特徴とメリット
特徴とメリット
  • 自宅で服用可能
  • 根本的な改善を目指す
  • 症状の軽減

現在、保険診療としては、「スギアレルギー」と「ダニアレルギー」が対象となっています。治療ご希望の方は、ご相談ください。

分子標的治療
(抗体製剤治療)

特定の病気や症状の原因となる物質を直接抑えるために開発された治療法です。抗体や遺伝子技術を活用して作られており、従来の治療が効きにくい慢性副鼻腔炎やアレルギー性疾患などに効果を発揮します。患者さんの症状や体質に合わせて使用されることが多く、注射による治療が一般的です。

特徴とメリット
特徴とメリット
  • 原因に直接働きかける
  • 従来の治療が効きにくい場合にも有効
  • 症状の改善が比較的早い
  • 副作用が少ない

治療が適応できる対象疾患があります。治療ご希望の方は、ご相談ください。

NEXT PAGE

小さなお子さまへの診療
CONTENTS.

当院では耳鼻咽喉科、呼吸器の専門医が担当し、患者さんの一人ひとりの状況に合わせた診療を行います。